サンゴって石みたいに見えますね。だけど生きているらしい。とすると植物なのかしら?海の底に居て、というよりも海の底に在って、動物には見えませんよね。あなたはサンゴは石か植物かそれとも動物か知っていますか?

サンゴ礁
ところでサンゴの白化現象とは何でしょう?白化現象とはサンゴの食べ物である共生藻が死滅して、その後サンゴが死んでしまうことです。白化現象の現状と原因、また白化現象の環境への影響と白化現象を防ぐ対策を考えてみましょう!
Contents
サンゴは生き物です!
サンゴは動物
サンゴって石みたいに見えるけれど生き物なんですね。私達がサンゴだとおもっているのは、生きているサンゴではなくてサンゴのお家です。サンゴ群体といいます。
サンゴ群体の中に生きているサンゴがいるんですね。流れてくるプランクトンを食べたり、サンゴ群体の中にある共生藻(褐虫藻)を食べたりしています。共生藻は光合成をする植物です。共生藻の色が透けてサンゴの色になっています。
サンゴとサンゴ礁
サンゴは動物の一匹一匹。または群体のひとつひとつを指します。サンゴ礁はサンゴが炭酸カルシウムで骨格を作り、海面近くまで高まりを作る地形のことです。

サンゴ礁
サンゴ礁の白化現象
共生藻がいなくなったら、しばらくしてサンゴは死んでしまいます。そしてサンゴの色は真っ白になります。
生きている時の色は共生藻の色が透けてサンゴの色の様に見えます。だからサンゴが死んでいるのか生きているのかは色をみればすぐにわかります。
サンゴ礁の現状と白化現象の原因
1997年から1998年にかけて地球温暖化で水温が上昇し、これが原因で白化現象が起こったと考えられています。全世界で白化現象が起こり、サンゴ礁が大打撃を受けました。
サンゴを食べる生き物にはオニヒトデがいます。オニヒトデもまたサンゴを白化現象させています。オニヒトデが大量発生するとサンゴの白化現象が広がります。
つまりサンゴの敵は水温の上昇、オニヒトデ、そして人間が出す水質汚染。人間が出す水質汚染が一番問題であるとも言われています。
草食魚の数が減ったり土砂が流入したりすることもサンゴの白化現象につながります。現在72%のサンゴ礁が気温の温暖化や海の酸化、人間による汚染や魚の捕りすぎによって危機に直面しています。
サンゴ礁白化現象の影響は?
サンゴは動物ですが、植物と同じように二酸化炭素を吸収し、酸素を作り出す働きをしています。正確にはサンゴ自体ではなくサンゴの共生藻(褐虫藻)による働きです。
藻類は二酸化炭素を吸収して酸素を作っています。そして海を浄化しています。
またサンゴは防波堤としての働きをしています。エコロジー効果は年間約300億ドルに達すると言われています。
サンゴ礁は必要不可欠な存在なのに、地球温暖化による水温の上昇に影響を受けているんですね。そしてもう一つ、人間の活動増加からくる大気中の二酸化炭素濃度増加で海洋が酸化していることにも影響を受けています。
海底のたった0.2%以下を占めるに過ぎないサンゴ礁には、海洋生物の30%が生息しています。海洋生物たちはサンゴに集まっているんですね。
稚魚たちが育つ場所でもあります。サンゴ礁のおかげで世界中で5億人が漁業をして生計を立てているそうです。
これらが損なわれたら大変なことになりますよね。元に戻すのにはとても長い年月が掛かるからここで食い止めないといけません。(^_^;)
サンゴ礁の白化現象を止める対策
ここまで見てきたように原因は以下になります。
- 地球温暖化による水温上昇
- オニヒトデの大量発生
- 人間が出す水質汚染
- 魚の捕りすぎ
とするとわたしにできることは、1.地球温暖化による水温上昇では
- 車の代わりに自転車、電車、徒歩で移動する。
- シャワーのときは節水を心がけ、使わない灯りは消して節電。
- ゴミの分別。
- 風力や太陽光、潮力など、無公害のクリーンなエネルギーをつかった持続可能な技術の発展を喜ぶ。
- 持続可能な無農薬農業の推進に賛成する。
- リサイクル施設を増やして欲しいと願う。
なんかができますね。
また2.オニヒトデの大量発生では
- オニヒトデの駆除
これは県や国でお願いしたいです。(^O^;)わたしにはできないから。サンゴガニがオニヒトデをパチパチ切ってくれるのでサンゴガニを大切にした方が良いですね。
3.人間が出す水質汚染では
- お皿についた油をふきとってから少しの洗剤で洗う。
- お米の研ぎ汁を流して捨てずに植物の水やりに使う。
- 石鹸やシャンプーの使用料を極力少なくする。
を実行すれば良いですね。
4.魚の捕りすぎ
これは、日本人は魚を食べているから、ちょっと困りますね。漁師さんにおまかせしたいです。
日々の節約がお金の節約にもなるけれど、地球のためにもなっていると思うと頑張れそう!だけど1人だけ心がけても虚しいのであなたもいっしょに取り組みませんか?(^^)
この記事のまとめ
- サンゴは動物です。
- 白化現象とはサンゴが死んでしまうこと。
- 地球温暖化で海の水温が上がりそれがサンゴの白化現象につながっている。
- 世界の72%のサンゴが危機に直面している。
- サンゴは海や地球を浄化したり、漁業を成り立たせたり、防波堤の役割もしている。
3月末にフランスの探査船タラ号が伊豆に寄港しました。サンゴ礁の生物多様性が直面する危機を探査しています。そんなことがきっかけで白化現象のことを知りました。
オーストラリアのニューキャッスルでは化石燃料産業への投資を続ける金融機関との取引を止め、持続可能な事業への投資に重点を置くことに転換する方針を発表しました。
経済の発展と自然保護との折り合いをつけるのが難しそうです。
オーストラリアのグレートバリアリーフには年間350万人もの観光客が訪れているのだから、観光業での収入を考えると本気でサンゴの白化現象を食い止めようとするのも当然ですよね。
そういう利益が絡んでいるからじゃないかな、と横しまな目でみてごめんなさい。
カリブ海と太平洋のサンゴの面積は、50~80%減少しているそう。最近は地球温暖化を防ぐことが急務とされていますが、サンゴを守るにもやっぱり地球温暖化を防ぐことが必要なんですね。
私たちはどこまで発展していくのかしら?こんなに発達した地球に住んで、昔の人達よりもずっと幸せなはずですよね。でもそろそろ経済の発達よりも自然を守ることの優先順位を上げたらいいのに、と私は思っています。
山を削って新しい道路をどんどん作るよりも美しい風景を残した方が未来の子供たちも喜ぶのではないかと思うんです。不便な中に良いものがあるかもしれませんよね。